鑑評会出品酒用タンクから直接汲み出した大吟醸原酒がこの「蘭奢待
(らんじゃたい)」です。「蘭奢待」とは、奈良県東大寺の正倉院に保管されている国宝の香木。香木は焚くと良い香りがします。いわゆる「お香」のようなものです。名前の通り「香り」も楽しめる素晴らしいお酒です。
以前はアルプス酵母で醸されており、非常に華やかな香りのする酒でした。平成14年から熊本9号酵母を用いており、秋になってもエグ味の出ない素晴らしい酒に進化しました。
香りは華やかで透明感のあるフルーティーな印象。黄リンゴの香りを中心に、ピーチ、かりん等の心地よいフルーツ香。しかも薄っぺらい香りではなく密度の濃さを感じます。
口当たりはなめらかで生原酒によくあるクドさは感じられません。非常に綺麗な仕上がり。舌すべりはたいへんスムーズ。適度な甘みを見せながらスーッと滑っていきます。米の旨味を出しながらも、同時に清涼感を感じさせあたりがすごいです。
後口の酸味は全体的に若々しく、チャーミングさ、甘酸っぱさを感じます。キレが良く、余韻は短めながら終始なめらかな後味が楽しめます。高度な酒造技術と熟成管理の良さが生みだした、香り系大吟醸の一つの完成形がこの「蘭奢待」です。
またこの酒は生老ねしにくい酒です。温度管理さえちゃんとしていれば、素晴らしい熟成をしてくれる酒であることも特徴の一つです。
日本酒度 | +5 | 酸 度 | 1.2 |
原料米 | 山田錦 | 精米歩合 | 35% |
酵 母 | 熊本9号 | アルコール度 | 16.5度 |
タイプ | 華かな辛口 | 保 存 | 要冷蔵 |